フランス南東部に位置するプロヴァンス地方は地中海とアルプスに接していて、西はローヌ川で区切られ、東はイタリアと面しています。
夏は乾燥して暑く、冬は暖かく、年平均15℃という典型的な地中海性気候で、時折強い北風ミストラルが吹きつけるという特徴があります。
温暖な気候の影響もあり、トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン、キュウリ、ラディッシュなどの生産量が多く、フランス最大の野菜や果物の産地になっています。
またプロヴァンス地方の料理はバターよりもオリーブオイルで調理することの方が多く、スープにパスタを入れたり、ピッツァに似た生地を使ったりとイタリア料理との共通点も随所に見られます。
特に料理にà la Provençale(プロヴァンス風)とつける場合は、オリーブオイル、ニンニク、トマト味というのが定番で、これらにズッキーニやナス、ピーマン、オリーブの実など相性の良い食材と一緒に仕込み、タイムやバジルなどのハーブで香り付けします。