ロワール川下流を中心としたフランス西部に位置するロワール地方。フランスで最も長いこの川は、標高約1，400ｍの山を源流とし1020km蛇行しながら国土を南北に分け大西洋まで流れています。
この地方は海洋性気候による温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれているため食材の宝庫。特に牛や豚、羊などの家畜やシャラン産やヴァンデ産の鶏や鴨、鶉などの家禽の肥育も盛んで高い評価を得ているものも多数あります。また、シャルキュトリーやバター・チーズなどの加工品にも有名なものが多く、例としてリエットやリヨンなどが挙げられます。
シュエは、細かく切った野菜などに背脂を加え、蓋をして汗を欠かせながら、色づけないように弱火で炒めることで野菜の旨みを油に移す調理法を指します。緑キャベツを茹でて細切りにし、バターでしんなり炒めたら、豚バラ肉や玉ねぎや人参が加え、野菜の甘みと肉の旨みがバターの風味と馴染むように弱火でコトコトと煮込んで仕上げます。