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Green Chile Stew(グリーン・チリ・シチュー 【アメリカ合衆国 ニューメキシコ州】)

グリーンチリ・シチューは、アメリカ南西部に位置するニュー・メキシコ州の伝統料理です。1540年にスペイン人が北アメリカを探検しはじめたことをきっかけに、1598年にサンタフェ・デ・ヌエボ・メヒコ州(Santa Fé de Nuevo México:新しいメキシコの聖なる信仰)が作られ入植がはじまりました。最初に入植したスペイン人の影響は大きく、先住民たちの食べ物とスペイン人たちの食文化が融合したことでニュー・メキシコ州独特の料理が生まれたようです。グリーンチリ・シチューに使う豚はスペイン人が家畜として持ち込んだものですし、ニンニク、タマネギ、オレガノ、ローリエ、クミン、コリアンダーは地中海沿岸地域やアジアが原産です。一方、唐辛子やトマティーヨ、ジャガイモは元々現地で食べられていた作物です。グリーンチリ・シチューは牛肉や鶏肉で作る事もあるようですが、ジャガイモとタマネギと生の唐辛子だけは欠かすことができません。ただし、未熟な青唐辛子を炙って皮を剥き刻んで使うとグリーンチリ・シチュー、完熟した赤唐辛子を使うとレッドチリ・シチューになります。現地のレストランでは、お店の人から“Red or Green?”と聞かれることが多いとされています。

材料

グリル用ポーク肩ロース(2㎝ダイスカット)
400g
サラダオイル
12g
タマネギ(粗みじん切り)
240g
ニンニク(みじん切り)
4g
グリーンチリペッパー(輪切り)
40g
緑ピーマン(1.5㎝角切り)
150g
チキンブイヨン
750㏄
オレガノ(ホール)
1g
ローリエ
1枚
クミン(パウダー)
少量
トマティーヨ(缶詰、一口大にカット)
150g
ジャガイモ(乱切り)
150g
コーンスターチ
10g
水(熱湯)
100㏄
食塩
適量
黒コショウ(粗挽き)
適量
コリアンダー
適宜

作り方

  1. 鍋にサラダオイルとニンニクを入れて火をつけ、香りが出たらタマネギを加えて炒める。
  2. グリーンチリペッパーとピーマンを加えて軽く炒める。
  3. チキンブイヨンを加えてからオレガノ、ローリエ、クミンを入れ、沸騰したら弱火にする。
  4. 弱火のままトマティーヨとジャガイモを入れ、ジャガイモが柔らかくなるまで煮込む。
  5. 沸騰した湯にコーンスターチに水を加えてから更に2~3分火を入れて”とろみ液”を作る。
  6. ④に豚肉を加えて軽く混ぜたら塩コショウで味を調え、”とろみ液”で濃度を調整する。
  7. シチューを器に盛り付けたらコリアンダーを散らす。

商品紹介

グリル用ポーク肩ロース
グリル用ポーク肩ロース
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メニュー提案者

本多 真本多 真

ニュー・メキシコ州という名前は、スペイン語で名付けられたサンタフェ・デ・ヌエボ・メヒコ州のヌエボ・メヒコ(新しいメキシコ)を英語読みしたものです。州都にされたサンタフェ近郊のセリロス・ヒル地区には鉱山があり、銀細工なども行われていたそうです。サンタフェとアメリカ先住民が住んでいた集落が点在するアルバカーキを結ぶ道は紀元前2000年頃からメキシコに続く交易路として使われていました。昔から先住民たちが交流したことで様々なものや文化が交わり、メキシコに似た料理が受け継がれていったのでしょう。
そこにスペイン人の文化が入り込んでスペインの建築様式で教会や街がつくられていったため、グリーンチリ・シチューやカルネ・アドバーザ、ポソーレのように豚肉を使った料理が生み出されたと考えられます。

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