
スペインのアンダルシア地方は8世紀初めから約800年にわたりイスラム教徒に支配されたことからイスラム時代の遺産が現存していてアラブのエキゾチックな雰囲気が漂っています。特に、アンダルシアの州都であるセビーリャはグアダルクビル川に面した貿易港として栄えたため海外から様々な食材や文化が入ってきたと言われています。
例えば南米原産の野菜の一つであるピーマンは野菜として使用する際はピミエントと呼びますが、調味料(パプリカパウダー)として使用する際はピメントンと異なる呼び名に変わります。素材を調味料としても使う土着の調理方法にはトマトやニンニクなども多く使われ、何世紀にもわたって引き継がれてきています。
スペインに流通しているお米は日本のお米と同じような短粒米でアラブ人によって持ち込まれたと言われていますが、彼らはお米を野菜として扱っています。他の野菜を作るのに適さない湿地帯などで栽培できる米に牛肉の煮汁を吸わせた「牛肉と米のポタージュ」は食材を無駄なく食べられる伝統的な料理です。ポタージュ(アロース)は土鍋や鉄鍋にたっぷりのスープ(水)を入れて作るまさに家庭の味なのです。
- シチュー用ビーフ
 - 320g
 - シチュー用ビーフ(肉汁)
 - 120g
 - オリーブオイル
 - 90g
 - タマネギ(みじん切り)
 - 300g
 - パプリカパウダー
 - 15g
 - お米(うるち米)
 - 300g
 - 水
 - 900g
 - 卵黄
 - 6個分
 - 白ワインビネガー
 - 15g
 - トマト(ダイスカット)
 - 適量
 
- パセリ(みじん切り)
 - 適量
 - 塩・コショウ
 - 少量
 
- オリーブオイルでタマネギをよく炒めたら、パプリカを加えてさらに炒める。
 - お米を加えて透き通るくらいまで炒め、水とシチュー用ビーフの肉汁を加えて15分程度煮込む。
 - 一口大にカットしたシチュー用ビーフを加えてさらに5分程度煮込む。
 - 溶きほぐした卵黄と白ワインビネガーを加えたら火を止め、塩・コショウで味を調える。
 - 深めのお皿に盛り付け、トマトとパセリを散らす。
 
本多真アンダルシア地方のセビーリャに滞在したことがありますが、オレンジの実がついた街路樹があちこちにあって青い空とマッチしています。「牛肉とお米のポタージュ」はアンダルシア地方の家庭料理ですが、その家庭の宗教によってメインの素材が豚になったり羊や山羊になったりするそうです。お米を野菜として扱うのも日本人には無い感覚ですから面白いですね。
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