フランス南東部地方にあるプロヴァンス地方には土地の風土や気候の影響を受ける名産品がたくさんあります。特に年平均15℃という典型的な地中海性気候に恵まれ古くからオリーブの木を植樹してきたこの地域にとってオリーブオイルやオリーブの実は欠かせない食材であり、プロヴァンス料理の特徴にもなっています。そのためニンニクやトマト、ナス、オリーブオイルなどを使った料理が多く、これらの名前にはà la Provençale (プロヴァンス風)とつけられます。
プロヴァンス地方の南側は地中海に面しているためブイヤベースなど新鮮な魚介類を使った料理が有名ですが、地形的に東側がアルプスに接しているため様々な肉料理もあります。一般的に豚肉は加工食品(ソーセージ、ベーコン、ハム、塩漬け)として食べられますが、家庭料理ではシチューなどでも人気があります。今回は豚肉をクレピネットで包んでから焼くことで肉に脂がまわりソースと馴染むよう仕上げました。